Reproduce the Word

We don't just receive the Word, but we reproduce the Word.

何かを"美しい"と思えるのはなぜ?

妻に勧められて『美しき愚かものたちのタブロー(原田マハ著)』という小説を読みました。

 

美術に関する小説と聞いて、美術に関する知識も興味関心もほぼ皆無の私が面白いと思うか定かではありませんでしたが、妻が「すごい面白いよ」と絶賛していたので勧められるがままに読んでみました…。

 

結果、とっても面白かったです!

 

2019年に設立60周年を迎えた国立西洋美術館。その創設のために奮闘した男たちの物語。

 

読み終わってから、なぜこの世界に美術が存在するのか、また。なぜ美術に魅せられる人がいるのか、そんなことを考えさせられました。

 

日本人のほとんどが本物の西洋絵画を見ることができない時代、本物の絵画を観た者たちは、その美しさに魅了させられました。それは非常に美しかったのです。

 

この世界が造られた時、創造主はその美しい被造世界をご覧になられました。それは非常に良かったのです。創世記1章31節にはこのように記されています。

 

神はお造りになったすべてのものを見られた。見よ。それは非常に良かった。夕があり、朝があった。第六日。

 

この「良かった」と訳されているヘブル語の"towb"という言葉は、多様な意味を持った言葉ですが、その中の一つは”beautiful"です。

 

神がお造りになったものは、非常に美しかったのです。それは堕落してなおも美しいこの被造世界を見れば分かるでしょう。

 

美しいものを造られ、美しいものを喜ばれる神に似せて造られている人間だからこそ、美しいものを描き、美しいものを楽しむのです。

 

私もちょっとは美術を楽しみたいものです...。(誰か教えてください!笑)